コンパクトに財布を運用するとなると、二つ折りのやつが一般的ではないかと思うのだが、単なる二つ折りの財布だと、
- 札入れの横幅が広すぎる(日本の紙幣に対して横幅が余りすぎる)
- 革の取り扱いが難しい
- カジュアルなやつが少ない
といった問題がある、これはそれぞれ、
- 開いて左側のカードスリットが縦収納になっていない
- 合皮じゃないやつの難易度が特に高い
- ゆえにカジュアルな扱いができないため、フォーマルに寄りがち
といった要因に起因するところが大きいのではないか、と自分は思っている。
二つ折りの財布というと、思考停止ぎみに前者のような特徴を持つものが多く、今のところカジュアルな取り回しが多いおれとしてはあまり真面目に探してはいなかったのだが、やはり二つ折りのコンパクトさは便利だというところで、何かないだろうか、とウェブサイトや店舗をアレコレ捜索するなどしていた。
そんなこんなで家族のクリスマス行事も終わり、デパートをブラブラしていたところ、思いがけない収穫があった。タイトルにも書いたが、ミラグロがセール価格で売られていたのだ。
最初、あまりにも安かったので「偽物か?」と思ったが、単純に過去モデルの売れ残り・展示品ということだったらしく、それによる値下げのようだった。
ECではほとんど品切れになってしまっているのがアレだが、おれが買った時の価格はこれの半額以下だった。かなりお得というのがわかるかと思う。
フェイス
アニリンカーフは簡単に説明すると「水性染料を使った子牛の革」なので、牛革財布ということになる。見た目の透明感があり、革の質感も楽しめる。さわり心地もよく、グリップ感もある。
ウィークポイントとしては、アニリンカーフは油染みに弱いという特性があるため、外食などの際は注意されたい。
フォーマルかカジュアルかでいうとフォーマル寄りではある。
上部のRはカードスリットになっている。アンチスキミングではないので、Suicaやタッチ決済対応のクレカなどを入れれば便利だ。
後ろ側にも広めのポケットがあり、カードなどが収納できる(こちらもアンチスキミングではない)。新幹線の切符なんかを入れても良いかもしれない。
内部
メインのカードポケットは右側が3つのみだが、フリーポケットが左右それぞれ1つずつある。表裏のポケットと合わせると単純枚数で7枚は入る計算なので、見た目よりも収納力がある。
小銭ポケットは広め。自分は小銭入れを別途運用しているので AirTag の定位置になっているが、AirTag を入れても違和感なく取り回しができる。
ロゴと金具がそうだが、ポイントカラーが金色なので、若干レディス感を感じるところがある。金はちょっと・・・という人は別なものを探したほうがよい。
札入れはこんな感じで、一般的な二つ折り財布と比べるとかなりキツめではある。1万円札がジャストサイズで、模擬紙幣を試すと10枚くらいで限界っぽい感じだったので、紙幣を頻繁に出し入れする・レシートを収納しまくる運用には向かないが、裏地のお陰でそこまでの取り出しづらさはない。
総合評価
タイプ | (いわゆる)ミニマムウォレット |
---|---|
属性 |
アニリンカーフ、牛革 内側ロゴ、金メッキ金具 |
収納力 | ★★★★☆ 4/5 |
価格(税込メーカ希望価格) | 9,900円 |
ハードユース耐性 | ★★★★☆ 4/5 |
汚れ耐性 | ★★★☆☆ 3/5 |
取り回しのしやすさ | ★★★★★ 5/5 |
六段階総合評価(S>A>B>C>D>E>F) | A |
カードポケットが豊富で、紙幣を折らずに収納でき、コインポケットもあるミニマムウォレットを探しているなら、このモデルはベストマッチといえる。見た目に反してかなり収納力が高く、牛革の丈夫さもあり、触り心地も良い。
今回はたまたまセール価格でゲットできたが、売れ残るのが割りと珍しい価格帯のブランドという認識なので、安く買えるかどうかはその時次第といったところか。ただミラグロは他にもミニマムウォレットのラインナップがあり、プレゼント用途などにもマッチする。
あるかどうかは(自分がそういうケースがないので)わからないが、フォーマルなミニマムウォレットを探しているという人にもおすすめできるラインナップではないかと思う。