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財布難民による「キッザニアの財布」ガチレビュー

 財布難民界隈が集まると、鉄板ネタとして「キッザニアの公式財布」の話が挙がったりすることがある。

www.kidzania.jp

 キッザニアの説明は公式サイトを見てもらうとして・・・このテーマパーク内の銀行で口座を開設するともらえるのが、この「キッザニアの財布」だ。キッゾ(テーマパーク内でのみ使える通貨)やキャッシュカードを保管するためのもので、だいたいキッザニアに行った子は、持っているのではないかと思う。

 公式よろしく正式名称は「キッザニアの財布」だが、今回はこの「キッザニアの財布」を、財布難民の視点からレビューしてみようと思う。

フェイス

全体的にナイロン素材がメインとなっており、手触りは悪くない。フチにちょっとした縫製の甘さを感じる箇所は少なくないが、入場料を払えば実質タダでもらえる財布と考えれば気にならないだろう。

この箇所はカードポケットになっており、キッザニアであればキャッシュカードなどを収納したりすることになる。ロゴは表面のビニール素材に印刷されているので、カードを入れても隠れることはない。

フック部とストラップ

フックはプラスチックである。この財布に使われている金属は(硬貨を除けば)ジッパー部のみなので、金属アレルギーに配慮した優しさが感じられる。

ストラップにはキッザニアのロゴと、提携企業である三井住友銀行のロゴ。ロゴは普通に転写シートのような素材っぽいので、水洗い・洗濯機はNGと見てよいだろう。日光に当てるのも劣化が進んでしまうので、アウトドアなどのハードユースには向かないかもしれない。反面、紐自体はわりとしっかりしている。

ベロ

ベロは普通にバリバリのマジックテープだが、接触面がかなりコンパクトである。ただし粘着力はそれなりにあるので、一癖あるバリバリ財布を探している人にもフィットするのではないだろうか。

小銭入れ

小銭入れは想像に反して大きく、100円玉であれば50枚程入る。キッゾは基本的に紙幣なのでキッザニア内での出番はほぼなさそうだが、普段遣いするぶんには小銭入れとしてのポテンシャルは高そうだ。ただジッパーが若干安めに思えるので、ハードユースに耐えられるかどうかは定かでない。取り出しづらさもあるので、ゲーセンやガチャガチャ用に100円だけ入れるとか、そういった運用ならベストではないかと思う。

内部収納(札ポケット、カードポケット)

内部は札ポケット(1段)とサイドのカードポケットが1つずつであり、それ以上のものはない左側のスペースは特になにもないので、百均などで売っているシール式のカードホルダーなんかを使えば、収納力は上がりそうではある。

カードポケットはエンボスタイプのクレジットカードなら3~4枚は入る。昨今、ミニマムウォレットというとカードスリットのサイズがめちゃめちゃタイトで取り出しづらかったりするが、この財布ではその心配がないくらい、ゆったりとしているのも好印象だ。

ちなみにクレジットカードは三井住友銀行Olive となっており、カラーリングの面では全くと言っていいほど違和感がないのがお分かり頂けるかと思う。

札ポケットも、日本銀行券であれば難なく入る。模擬紙幣で試したところ30枚くらいまでなら余裕で入ったので、現金派の人にも嬉しいつくりといえよう。

ただし全体的にポケットがゆるゆるなせいで、開いたときにカードが簡単に抜け出てしまう点はマイナスポイントか。ベロを閉めていれば出てこないし、取り出しやすいのは嬉しいので、そのへんとトレードオフかもしれない。

総合評価

KidZania Official Wallet(キッザニアの財布)
タイプ ミニマムウォレット
属性 マジックテープ
フック、ストラップ
収納力 ★★☆☆☆ 2/5
価格 計測不能(入場料によるため)
ハードユース耐性 ★★☆☆☆ 2/5
汚れ耐性 ★★★☆☆ 3/5
取り回しのしやすさ ★★★★☆ 4/5
六段階総合評価(S>A>B>C>D>E>F) B

 キッザニアの財布は、実質タダでもらえる財布としてはなかなかのコスパだと思う。特に三井住友銀行・三井住友カード類との相性は(当たり前だが)最強なので、Olive のコンセプトにも見事にマッチする、スタンダードなミニマムウォレットではないだろうか。

 マジックテープで止めないとカードが出てきたりして運用がキツいという点はあるが、逆にそういったことをせず、レジャーでの硬貨消費時などに限定すれば、そこそこ使い勝手は良さそうに思える。

 ストラップを外せば実質二つ折りのフックつき財布となり、サイズ感も悪くない。おまけ的な位置づけのプロダクトっぽいが、案外使えるのではないかと思った。