LTCMDR927

Life and others

Bluetooth キーボードが Windows 11 デスクトップ PC で思いのほかうまく使えなかった話

Steve Ballmer

注: 長いです

はじめに

一つ前にこういう投稿をし、その中で

Bluetooth レシーバーがないのを見落としていたため、今まで使っていたお気に入りのキーボードが使えなかったが、Bluetooth レシーバーは後からでもなんとかなるので特に問題ない。

と書いたんだけど、思いのほかここでハマったので書き記しておこうと思う。

ことの発端

もともとクラムシェルで運用していたノートPCでは、

この Microsoft Designer Compact Keyboard(以下 MS の BT キーボード)を Bluetooth 接続して使っていた。

自分はメインマシンを Mac Studio にしているんだけど、Mac Studio で使っているキーボードが

この Apple Magic Keyboard なので、見た目をなるべく揃えたい、あとできればキーボードは OS と同じメーカのものを純正で揃えたい、というところからそのようにしていたかたちだ。

マシンをリプレースしてもキーボードはそのまま使いたいというのがあり「まぁデスクトップでも適当に Bluetooth をアレすればいいっしょ」程度に考えていたのだが・・・。

そもそも BT レシーバーがない(すべての始まり)

新マシンを起動してさてキーボードを、と思ったが、よく見るとデバイス追加の設定画面で Bluetooth の機器追加ができない。

ノート PC はオンボードの Intel Wireless Bluetooth があったので特に気にする必要はなかったが、今回の PC には Bluetooth レシーバーがない。

ネットワークは有線 LAN でやろうと思っていたのでなんの心配もしていなかったのだが、よく考えたら Bluetooth も必要じゃん。やッべ、ということで、

Amazon で至極適当にこのへんをポチった。BT レシーバーなんてどれも同じっしょ、というのが、決めてになったかたちだ(なってない)。UGREEN は USB-C ケーブルなんかでめちゃくちゃお世話になっているので、よく選んだとしてもこれになっていた可能性は高い。

BT レシーバを購入、しかしやっぱりなんか変

BT レシーバを新マシンに接続し、やおら MS の BT キーボードをペアリングしようとするが、

  • ペアリング自体は成功する(6 桁の PIN を入力して Enter )
  • しかしペアリングが終了しても「入力」デバイス欄に立ち上がってこず、キーが入力できない
    • なぜか「その他のデバイス」に居る
    • Shift+Ctrl で Ctrl キー固定とか装飾キーまわりも動かないので多分本当にキーボードとして認識されていない
  • 他のマシンに MS の BT キーボードをペアリングしてみるが特に問題はない
    • キーボードの問題ではないと判断
  • 試しに別な BT キーボードで試してみると、ペアリングおよび入力デバイスとしての認識には成功し、利用は可能になるのだが、PC を再起動すると自動的にペアリングが復帰しなくなる(接続解除で再度ペアリングが必要)

という「よくわからない感じ」の挙動を繰り返す。

  • MS の BT キーボード
    • ペアリングはできるが入力デバイスとして使えない
  • 別な BT キーボード
    • ペアリングもできるし入力デバイスとしても使えるが、再起動でペアリングが腐る

こんな感じになってしまい、なんで MS 純正のキーボードがシュッと認識しねーんだよゲイツ金返せバルマーなんとかしてくれなどと悪態をつきつつ、多分駄目だろうなと思いながら MS サポートに電話をかけてみるも、

  • 正直よくわからない
    • レシーバの可能性はありそう
  • テクニカルエンジニアにつなげる有償サポートへの案内もできるが、恐らく BT のペアリングをやり直すとか、そのくらいの案内しかできないかも

とのことだったので、この線で解決するのはあきらめることに。

こういうやりとりをしたくないからなるべく純正を使ってるのに、なんともはや。

色々テストしてみる

BT レシーバーに関しては「USB2.0 経由じゃないと挙動が変」という Amazon レビューを後から見つけて「ウンーーー?!」みたいな変な声が出たりし、USB2.0 延長ケーブルなどを使って試してみたが、期待した改善には至らなかった(もともと HID 系の端末をマシンの USB2.0 ポートに意識的に挿すということはしていたが)。

また、余計に混乱した要素として、

  • BT ヘッドホンは普通にペアリングするし再起動しても問題ない

というのがあった。ヘッドホンがよくてキーボードが駄目とくれば BT レシーバーが HID に対応していないとかそういうタイプのあれか?とも思ったけど、他の BT キーボードは少なくとも「ペアリングして打鍵できる」ところまではいけてるので、明確にそうだという確証がもてない。

色々機器を変えて試し、こりゃもしかすると BT レシーバーそのものか BTLE 周りの挙動がハズレっぽいとかいうアレかもなぁ、と仮定するに至り、

無難なところでこいつをポチった。「BUFFALO」というロゴの主張が若干いただけないが、背に腹はかえられないし、ふだん BT レシーバーのロゴなんてまじまじと見るわけでもないから、別にいいやと思ったのが、決めてに(以下略)

なおこの段階で、Windows 11 のクイックペアリング(BTLE 対応機器があると通知領域に機器追加のダイアログがシュッと出てくるアレ)すら動いていなかったので Intel Wireless Bluetooth じゃないと Windows 11 のクイックペアリング機能まともに動かないかもしれないが頭をよぎる。

この段階になってきたので、半ば BT キーボードの利用は諦め、

こいつも調達しておくことにした。

こいつは Logi Bolt という Logicool の新しい無線接続規格に対応したキーボードで、マウス(トラックボール)を Logicool にしている自分にとっては特に違和感なくリプレースできそうだったというのが、決め(以下略)

この段階でキーボード周りだけの検証をするために 2 万円弱の出費をしていることに気づき、むしゃくしゃして自宅の虫飼育ケースを掃除するなどして気を落ち着けることにする(この話は後日書きます)。

BTレシーバーを変更して試してみる

そんなこんなでバッファローの BT レシーバーが届いたので、万全を期すために USB2.0 の延長ケーブル経由で USB2.0 のポートに接続し、改めて MS の BT キーボードのペアリングを試してみる。

再起動後にデバイス画面を確認したところ「クイックペアリング」が有効になっていた。これはいけるな。

PIN を入力して Enter。

これだこれだ。これですよ。キーボード(入力)として認識され、電池残量もわかる。もちろん OS 再起動時に自動で接続もしてくれる。

ようやくデスクトップでも使い慣れた MS の BT キーボードを使えるようになりました。

まとめ

結局のところ問題はどこにあったのかというと、まあ BT レシーバーが Windows 11 にちゃんと対応しているかどうかではないかと思われる(とりあえず使えるようになったので、そこから先はあんまりよく調べてない)。

USB の BT レシーバー自体はバッファローや IODATA など少ないメーカしか取り扱っていないが、国内で QC されているものを買っておけば間違いないだろう(ヨドバシカメラなど、電器店に並んでいるようなものを買えばとりあえずは良い、ということ)。

また今回、最終的には BT レシーバー経由で MS の BT キーボードを接続することには成功したものの、メインのキーボードとしては途中で調達した MX KEYS mini を使い続けている。Logi Bolt 経由で接続していれば PC 起動時の BIOS 画面ログインに使えるので、無線キーボードで BIOS へ入れる手段としても便利だし、キータッチも MS の BT キーボードと比べて悪くない。

今回の検証から、少なくとも Windows 11 のクイックペアリング機能については、Windows 11 に正しく対応しているか否かでわりと顕著に動く・動かないが分かれるということもわかった。なんか動きが変だな、という場合は、国内 QC 品かどうか、本当に Windows 11 対応かどうかを確認してみるというのは、方法としては悪くないのかなと思う。

なおこの経過は Microsoft コミュニティにも投稿してあるので、より詳しいやりとりが知りたい人は是非ご参考下さい。