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Life and others

7インチでWin11が動くサブサブ機みたいなのを使う

在宅ワークを始めて 8 年ぐらいになるが、仕事をしていないときは、基本的に PC をスリープ状態にしている。

PC を操作する場合、スリープからいちいち立ち上げてどうこうという事自体は特におっくうではないのだが、最近の低消費電力 PC などを見るたび「とはいえ、常時電源が入ってる PC があってもいいな」と思うようになってきた。

理想としては常時 30W 以内ぐらいで動いて、ちょっとしたブラウジングや動画再生ができればそれでよい。ただ、既にデスク上にはメインPCとサブPCがあるので、場所をあまり取らないサイズが望ましい。

こういう条件で普通に探していくと GPD Win みたいな UMPC か Steam Deck みたいなゲーミング端末が出てくるのだが、これらはやりたいことに対して高価すぎるきらいがある。

ドンキの NANOTE も候補としては挙がったのだが、ノートパソコンが欲しいわけではないのと、キーボードがどうにも好みでなかったことで今回は除外となった。あと Windows タブレットみたいなの無かったっけ・・・と思ったが、そのジャンルはもう Surface ばっかりになって久しいし、そしたらもうノートパソコンやん、という感じになってしまったので、こちらも除外。

そうやっていろいろ検討した結果「7 インチのモバイルモニタにミニ PC をつなぐ」という方法でやっていくことにした。

ミニ PC でお馴染み NiPoGi 製品。Win11 Home がリテールライセンスで入っているため、届いてすぐ使える。筐体の下半分は USB-C で刺さるドック形式の拡張領域になっており、取り外しが可能。特に HDD などを必要としないのであれば、外してしまったほうがコンパクトだ(高さ3cmぐらいになる)。

このモバイルモニターは 7 インチと小さいがタッチパネルになっており、ミニPC側に刺した USB から電力を供給するかたわら、タッチ検知を本体に送信する役割も担っている。タッチパネルがあるためか若干本体の厚みを感じるが、標準 HDMI が刺せるし、価格も安い。常時点灯だと画面が焼き付く懸念があるが、そうなったらそうなったでモニタだけ買い替えられるので、タブレット PC よりも使いまわしに優れる。

デジタルサイネージ感が強いが、とりあえずこんな感じで運用している。

やむを得ずキー入力する場合は Logicool K400 Plus でシコシコやっているが、メイン機で使っているキーボードの BT ペアスイッチングでも使えるようにしているので、入力の不便さはほとんどない。

画面がタッチパネルなのでマウスもほとんど出番なく運用できる。多少キツい場面があったときのため、こちらも BT ペアスイッチングで切り替えられるようにした。

モニターは 1024×600 という今どきにしては荒い解像度なのだが、サブサブ機なのであんまり気にならない。動画も全画面にすれば「ながら見」でき、用途的にはちょうどよいスペックである。PC TV Plus を入れておいて、撮りためたテレビ番組を観れるようにしておこうかと思っており、こういうソフトウェア資産的なところで「素の Win11」であることが便利にはたらくのも良い点だ。

1080p で YouTube を再生した(解像度は足りてない)場合の、システム全体の消費電力はおおむね 12~15W ぐらい。モニタの電源は USB でミニ PC に刺しているので、そこから取られている。動画がながら観できてこの電力なら、まあ良いんじゃないだろうか。

サイズ的にはタブレットやスマホなどを置いておくほうが良いのだが、素の Win11 なのでソフトウェア資産がそのまま使えること、PC の性能自体も n95 の 8GB でサブサブPCとしては申し分ないこと、モニタも含めて2万7000円程度で調達できるためノートPCなどを買うよりも価格的に安いことなど、色々とメリットはあるなと感じた。つけっぱなしでどれぐらい安定するかが肝なので、それは半年ほど経ってからまた記事を書こうと思う。