あれもこれも大事だといってレコーダーに録画した番組が沢山あるものの、普段観るのは結局新しいやつかリアルタイムのやつで、録画の9割ほどが死蔵状態になっており、それが家族共用のレコーダーであるがゆえに、やれ何か消さないと今度のアレが録画できない、消せ、いやこれは消さないで観る、いつ観るの、などといった家庭内トラブルに見舞われる人は多いかと思う。
そもそも、人はなぜこの問題を解決できないのかというと、
- 共用部のレコーダーにおいて、常駐しない人の録画が著しく頻繁に行われている
- 常駐しない人は他人の録画事情などに配慮しない(できない)
- 結果として常駐している人からクレームが出やすい
という事に尽きる。なので解決策としては「一人一台のレコーダーを持ち、共用部の録画機能を破棄・制限する」ということになる。
なぜ共用部の録画機能を破棄・制限するという強い措置になるのかというと、録画を管理できない人が共用部のリソースを私的に食いつぶすのを避けるためである。共用部のリソースが使えないか、著しく制限がかかれば、利便性を損ねれば、わざわざ使おうとは思わなくなる。
このご時世、公式での配信や TVer など「録画しなくてもなんとかなる」ものは多い。そういったものをうまく駆使していけば、普段の見逃しは最低限なんとかなるっちゃあ、なる。たまに「撮った番組をみんなで観たい」的なケースが出るかもしれないが、そういったものはビエラリンクか BD 焼きなど個別の手段で適宜やっていくかたちになる。
この問題は結局のところ「共有リソースの乱用」によるものなので、乱用できないように環境を制限してやればよい。レコーダーが一人1台なんて贅沢すぎるし、かなり富豪的解決策だが、根本的に原因を取り除くためにはこれしかないと思う。
思うに、番組を気ままに録画したいというのは、それを後で視聴することも踏まえれば、全く「金も暇も必要な娯楽」にほかならず、そういったものを富豪的以外の方法で解決しようとするのは無理筋なのではないか・・・というのがおれの持論だ。まあ、中には後で視聴する気もなく、記憶容量を録画をし続ける病的なケースもあったりはするが。
TVer が過去半年分くらいの閲覧可能期間になり、ネットではそこだけ観れないといったコンテンツ制限もなくなったら、利便性から考えたらかなりの確率でゲームチェンジャーになれるのではないか。
家族の誰かが録画にルーズで録り貯めた死蔵番組がヤバいことになっており、手がつけられない、手のつけようがない、しかし録画はしたい、という場合は、自分用に環境を作って貰うのがよい。
大半は予算などの理由で反対されるかと思うので、頃合いを見て共用部のレコーダーを工場出荷時の状態に戻すなどし、定期的に共用部のリソースを利用不可能にしていれば、そのうち「じゃあ一人1台環境に」となる機運が高まってくるのではないかと思われる。平和的にやるなら nasne などが有力な選択肢のひとつなので、是非検討されたい。